アメリカ国内の移動はファースト・クラスをお勧めする件
今晩は、ロンドンVixenです。
今回は音楽と関係ない話です。
先週ポール・ロジャーズとジェフ・ベックのコンサートを観に南カリフォルニアに行った話は前回書いた通りですが、行き帰りのフライトの待遇格差についてお話ししたいと思います。
今回はサンノゼからロサンゼルス(LAX)の往路がアラスカ航空のファースト・クラス、復路が同じくアラスカ航空のエコノミーでした。
何故往復で買わなかったの?という話ですが、元々行きは電車(アムトラック)で行こうと考えていたのです。ゆったり車窓を眺める旅も良いのではないかと。
が、切符を予約した後にアムトラックが直通ではなく、バス2回、電車1回の乗り継ぎまた乗り継ぎでおよそ12時間かかることを発見。
いくら何でもこれは疲れそう。と急遽電車をキャンセルしアラスカ航空のサイトからフライトを予約。ファースト・クラスとエコノミーがあまり値段が違わないので、思い切ってファースト・クラスに乗ることにしました。
座席は1A。最前列の一人掛け席というのも気に入りました。
さて当日、搭乗するとまずは各席に小さなペットボトルの水。
さらに1時間弱のフライトなのに機内サービスが。
「Ms XXX、本日はチーズとフルーツのプレートがございますが、お召し上がりになりますか?」と男性アテンダント。
流石にここまで豪華ではありませんが。
もちろんありがたく頂戴します。
「お飲み物は何にいたしましょう?」
この場合、白ワインやシャンパンもおしゃれですが、優雅なティータイムも悪くありません。
「紅茶は何がありますか?イングリッシュ・ブレクファストかダージリンはありますか?」と私。
「どちらもございませんが、アール・グレイかミント・ティーはいかがでしょう?」
やがてやってきた2種類のチーズとマスカット、イチゴ、リンゴが載ったチーズ・プレートとアール・グレイ。
眼下にカリフォルニアの赤茶けた砂漠の中に時折現れては消えるコバルト・ブルーの湖の幻想的な風景を眺めながら、上空のリッチなお茶タイムを過ごしました。
こんな湖がいくつも砂漠の中に隠れている。
そして帰路。 もうチェックイン・カウンターの対応からして違います。
「え、荷物をチェックインするの?25ドルね。キャッシュ・オア・クレジット?」と畳み掛けるカウンターの女性。
ちょーっと待ってください。小さなスーツケースひとつチェックインするのに25ドル?
前の仕事ではアメリカ国内便も何度も使ったけど、荷物を預けてお金を請求された記憶はないし、ここ数年でお金を請求することになったのでしょうか。
往路では荷物を預けても料金を取られていません。
「え、25ドル?」と唖然としている私に、「嫌なら機内に持ち込んだらいいわ」とにべもない。
結局、搭乗間際になって「当機は満席のためキャビンに皆様方のお荷物が入りきらない可能性がございますので、通常25ドル請求するところ、本日特別タダでお荷物をお預かりできます」と言うアナウンスが流れ、無料で預けることができましたが。
機内ではお茶もコーヒーもスナック菓子も出ず、アテンダントさんが注いで回るお水のみ。
長々と何が言いたかったかと言うと、お値段とサービスが全く正比例していないということです。
往路ファースト・クラスが146ドル(約1万6千円)。
ゆったり空間の一人掛け。
チーズとフルーツ・プレートの優雅なお茶タイム。
作り物めいているものの、客室乗務員の目一杯のスマイル。
荷物のチェックインは当然無料。
復路エコノミーは126ドル(約1万3千9百円)。
ギチギチではないが二人掛け。
サービスは水。
荷物のチェックインに25ドル取ろうというポリシー。
もちろん便によって値段が違うので単純比較はできません。
が、20ドルの差であってもファースト・クラスの客にはファースト・クラスのサービス、エコノミー客にはエコノミーのサービスを提供するエアライン。
たかが20ドル、されど20ドル。
ちなみにアラスカ航空は結構評判がいいです。アメリカ国内では北米ヴァージンとコードシェアを始めたので顧客もますます増えるでしょう。
ポール・ロジャーズとジェフ・ベックのコンサートに行ってきました。
今晩は、ロンドンVixenです。
金曜日に南カリフォルニアのアーヴァイン(Irvine)までポール・ロジャーズとジェフ・ベックが出演するコンサートに行ってまいりました。
LA郊外のトーランスからLA在住のロック友達の車に乗せていただき渋滞をくぐること約2時間、アーヴァインの郊外に砂漠を切り開いて作ったような野外演技場(Amphitheatre)にたどり着きました。
前座は女性歌手とギターの伴奏者の二人組。この女性シンガー自信がないのか謙虚なのか「皆さん、私の名前は聞いたことないでしょ。これからポールやジェフが出るけどまず私の歌を聞いてね」と二度も繰り返す。
たしかに熱唱なんだけどインパクトがあるかといえばかなり微妙。
今ひとつ華がないデボラ・ボーナムさん。
前座のステージも終盤になってから、またまた
「名前も知らない私の歌を聞いてくれてありがとう。えーと私の甥はドラムやっているんです」
ここで苗字を思い出して「え、もしかして」と思った人は多いはず。
「彼ジェイソンのお父さんはレッド・ツェッペリンにいた人で‥。」
ご本人はジョン・ボーナムの年の離れた妹さんでした。
続いて登場したのはハートのアン・ウィルソン。
こちらはメチャクチャにパワフルで華がある。
私はハートの全盛期を知りませんが、ギタリストの妹ナンシーと組んだバンドのヴォーカルで「女ロバート・プラント」と呼ばれていたらしい。
確かに当時のライブ画像を見るとすごくかっこいい、というか68歳の今も凄まじいエネルギーと場を圧するオーラ、歌唱力です。
オープニングはザ・フーの「リアル・ミー」、さらにヴァニラ・ファッジ「キープ・ミー・ハンギン・オン」、イーグルスの「ライフ・イン・ザ・ファスト・レーン」のカヴァーの他、自身のヒット曲「バラクーダ」、最新アルバムからの数曲など。
45分という持ち時間があっという間に過ぎるほど楽しませてくれました。
ポール・ロジャーズのステージを拝見するのは3度目ですが、期待を裏切られたことがありません。
今回は2017年にイギリスでスタートした「フリー・スピリット」ツアーの一環で、1967年にロジャーズとコゾフがフリーを結成した記念という話。
「Little Bit of Love」からアンコールの「オール・ライト・ナウ」の会場大合唱に至るまでお馴染みの「ファイアー・アンド・ウォーター」「スティーラー」「ミスター・ビッグ」「マイ・ブラザー・ジェイク」などフリーの1枚目からラストアルバムまでの代表曲、さらにアメリカでも大ヒットしたバッド・カンパニーの「Can't get enough」、「シューティング・スター」を交えて熱演。
もっとやって欲しかった。
彼もアンと同じ68歳ですが、いつまでも現役でいてほしいし、これからも何度でもステージに接したいミュージシャンです。
さて他界したコゾフとアンディはともかく存命のサイモン・カークが参加していないのは何故なんでしょう。体力的にきついから断ったのか、もともと誘われていないのか事情は分かりません。サイモン元気かな、と気になります。
大トリのジェフ・ベックが登場したのは午後10時過ぎ。
私は70年代前半までのブルース系のジェフ・ベックが特に好きでフュージョンになって以来CDを買っていないのですが、最近はオーケストラを入れたり常に新しい音楽を追求しているようですね。
今回はギター、ベース、ドラムのトリオにチェロを加えた編成でした。
ベーシストは元プリンス・グループにいたロンダ・スミス。
ジェフ・ベックの「ライヴ・イン・トーキョー」(2014) にも出ているみたいです。
タラ・ウィルケンフェルドも渋いベースですが、ロンダの方は攻撃的と言えるぐらい個性の強いベーシストです。(何となくカーリングのメガネ先輩を連想)
RHONDA SMITH EXPLOSIVE BASS SOLO JEFF BECK BAND UTRECHT MAY 25TH 2014
もちろん主役のベックは全く衰えることなく歌いかつ語る表現力抜群のギターを堪能させてくれました。
往年の曲ではジェフ・ベック・グループの「Going Down」、BBAの「Superstition」を演りましたが、ヴォーカルのジミー・ホールが妙に癖があるし全然うまくなくて残念。
ど素人の私が言うのは僭越なんですが。(ロンドン公演のSuperstitionがユーチューブにアップされていますので、ご興味のおありの方はそちらへ)
ジェフ・ベックとポール・ロジャーズのコラボが見られると思っていた友人と私はここだけは少々拍子抜けでした。
約4時間半に渡るコンサートはアン、ポール、ジェフの才能に圧倒され、非常に密度の高い時間でした。
サンタナの『キャラバン・サライ』は壮大な交響詩
今晩は、ロンドンVixenです。
今回はサンタナの4枚目『キャラバン・サライ』(1972)で行ってみます。
当時サンタナの音楽はメガ・ヒット曲の「ブラック・マジック・ウーマン」「俺のリズムを聞いとくれ(Oye Como Va)」、「君に捧げるサンバ」などは聴いていたものの、アルバムを買ったのはこの『キャラバン・サライ』のみで、たぶんにジャケ買だった感があります。
砂漠の夕陽の中を進む隊商の駱駝。
異国情緒あふれる幻想的な写真もさることながら、ラテンの印象の強いサンタナがなぜキャラバン?というイメージのミスマッチが面白い。
「復活した永遠なるキャラバン(Eternal Caravan of Reincarnation)」
コオロギがすだく音と尺八のようなサックスの響きで始まる有名なイントロ。
原題を見る限り、当時のミュージシャンの例にもれずインド宗教に関心を寄せていたサンタナが輪廻転生を脈々と連なる隊商の列に例えているように思います。
ラクダの歩みのように単調なリズムを黙々と刻むウッドベース、鈴のようなシャラシャラというパーカッションの音、キラキラと入ってくるジャズ・ギターの音色と共に満天の星空の下をキャラバンと共に歩んでいくような幻想に浸れます。
「躍動(Waves Within)」
コンガとティンバレスを背景にダグラス・ローチ、ダグラス・ロドリゲス、カルロス・サンタナの3本のギター。
カルロス・サンタナのソロは切なく美しく、ブルースのヴォーカルを聞いているようです。内に秘めた情熱が抑えきれずほとばしり出る様はまさにWaves Withinの曲題にふさわしい。
ドラマーのマイク・シュリーヴはサンタナの初期の7枚に参加しているラテン・ジャズ系のドラマーですがこのアルバム時は23歳の若さ。パーカッションのホセ・チュピート・アリアス、ジェームズ・ミンゴ・ルイスと共にシンコペの効いたリズムを一糸乱れず叩き出している技はさすがです。
続く「宇宙への仰視(Look Up (To See What’s Coming Down))」はファンキーなノリのいい曲。
キーボードのグレッグ・ローリーはカルロス・サンタナとの折り合いが悪くなったとかでこのアルバムは最後の参加ですが、このオルガン・ソロかなり好きです。
4曲目「栄光の夜明け (Just in Time to See the Sun)」はヴォーカルが入る小曲。このアルバムでヴォーカルが入るのは10曲のうち3曲。
夜明け(救済)を待ち望んで暗闇(罪)を彷徨っているような歌詞です。
カルロスのギターソロもファズがかったオルガンもいいし、ホセのティンバレス、ジェームズ・ミンゴのコンガ、マイク・シュリーヴのドラムがやはり素晴らしい。
風は歌う(Song of the Wind)
これは名曲中の名曲ではないでしょうか。
とにかくカルロス・サンタナのソロが圧巻。
神がかっているとしか言いようがありません。
聴いている方が居ずまいを正して聴かなければならないぐらいの迫力があります。
2016年のライブ画像を見るとソロの一部をニール・ショーンが弾いていますが、このアルバムのソロはサンタナの独演でしょう。(近年のライヴは楽しそうだけど凄さに欠けます)。
6曲目の「宇宙への歓喜(All the Love of the Universe)」もヴォーカルの入った曲です。
新しい思考が心を浄化し、身体を清める。
宇宙への愛を生きとし生けるものと分かち合う。
明日のことはどうでもいい。
求めている答えを見つけるためには今日だけがあればいい。
太陽を求めて暗闇を歩いている4曲目から70年代初頭の精神世界と宇宙賛美、
「ビー・ヒア・ナウ」の考え方に行き着いたのでしょうか、非常に明るい曲です。
ウッドベースの存在感に存在感がありますが通常のエレキベースの動きもいい。
ドラム、コンガ、ティンバレスのリズム・セクションにカスタネットも加わり異国情緒があります。
ギター・ソロはもちろんオルガン・ソロも好きな曲です。
7曲目の「フューチャー・プリミティヴ(融合)(Future Primitive)」はホセとジェームズ・ミンゴによるパーカッションの曲でバックの効果音(オルガン?)にコンガ、ボンゴ、ティンバレスだけで演じられています。
ストーン・フラワー(Stone Flower)
エキゾチックなイントロに続き、ウッドベースとドラム、パーカッションが心地いいリズムを刻み始めます。
ストーン・フラワーもヴォーカルの入った曲で、アルバム中最も有名な曲です。
石の花に魅せられ歓喜の涙を流す。
この世は素晴らしい場所だ、という歌詞は6曲目に出てくる精神世界のようでもあり、LSDの体験によるものかもしれませんが、当時の思想はアシッドと結びついているのでどちらとも解釈できるでしょう。
このアルバム中最もラテンの色合いが強い曲ですが、オルガンのフレーズにサイケデリックなものを感じます。
ユーチューブでは73年の日本講演での「ストーン・フラワー」演奏の画像が出てますが、スタジオアルバムに比べて今ひとつのように思います。
「リズムの架け橋(La Fuente Del Ritmo)」
パーカッショニストのジェームズ・ミンゴ・ルイスの作だけあって、ドラム、ボンゴ、コンガ、ティンバレス、ウッドベースのリズム・セクションがとにかく圧倒的に凄い。
そこにサンタナのギターとニール・ショーンのギターが絡んで入ってくる。ハモったりユニゾンになったり。
イントロから入っているピアノ、途中で入ってくるエレピのソロ、オルガンのソロ、すべての楽器が一糸乱れず(しつこく同じ表現ですが)イントロから終盤まで突き進む。
凄いです。
果てしなき道(Every Step of the Way)
心地いいキャラバンサライ(隊商宿)から、ウッドベースとパーカッションのリズムで砂漠の道に引き戻されたような気分。
ドラムは全体の調和を乱すことなく変拍子をガンガン入れまくっている。
そしてギター・ソロはやはり凄い。
荘厳にして雄大、苛酷なサハラの景色を脳内に浮かび上がらせます。
途中なぜか人間の叫びのような声が聞こえ、続いてフルートらしき音色、さらにオーケストラ。この後のギターもひたすら凄い。
壮大なキャラバンのエンディングにふさわしい曲です。
おまけ(キャラバン・サライとは)
『キャラバン・サライ』久々に全体を通して聴いてみましたが、何かこう何処か異次元に行って戻ってきたような、メディテーションから覚醒したような不思議な感覚があります。
ラテン、ジャズ、ロック、フュージョンによる壮大なスケールの交響詩というか。
これはもはやプログレと呼んでも非難はされないでしょう。
ウィキペディアには隊商(カールヴァーン)の宿泊施設でバザールやスークに隣接して建てられていたとあります。
カンダハール、イスファハンなど今や行くのが命がけの場所が、カリフがイスラム世界を治めていたころ羊毛、綿、絹、穀類、果物などのキャラバンの交易都市として栄えていたようですが、サライはこうした隊商が通る道筋の要所要所にあったのでしょう。
外見と内部はこんな感じ(写真はPixabay)
おぞましくもメチャ実力派、ブラック・サバスの1枚目『Black Sabbath』
今晩は、ロンドンVixenです。
前回の爽やかなアメリカにうって変わり、今回は禍々(まがまが)しさ全開のブラック・サバスでいってみます。
かなり最近まで、ブラック・サバスというのはマリリン・マンソンのような本物の悪魔崇拝者の集団だと思っていました。
それが「ブラック・サバス」(1963)という映画が盛況なのを見て、「オカルトって受けるんじゃね?」とかで軽くバンドのコンセプトを決めたと聞いて、これはデーモン閣下のノリだったのかと。
実際ベースと作詞担当のギーザー・バトラーは当時かなり真面目に黒魔術に傾倒していて、住んでいた部屋を漆黒に塗りつぶし壁に十字架と悪魔たちの肖像を掛けていたらしい。ある夜オジー・オズボーンに借りたラテン語の魔書を置いたあたりに黒い人影が立ち、慌てて起き上がって見ると人影も書物も消えていた、という逸話がウィキペティアに載っています。
ヘビメタの元祖としても知られているバンドですが、当時はユーライア・ヒープと並んでツェッペリン、ディープ・パープルに次ぐ英国ハード・ロックバンドという評価であったような記憶があります。
1枚目『黒い安息日(Black Sabbath)』は、1969年10月16日にたった一日、12時間で収録されました。
ジャケットの背景、中央に立つ黒衣の女がイヤーな雰囲気を出しています。
黒い安息日(Black Sabbath)
雨と雷鳴、教会の鐘の音のSEで始まる1曲目。
教会の鐘はゴシック・ホラーのお約束。
聖と邪は表裏一体。神がいるなら悪魔もいる。
歌詞はバトラーが出会ったような大きな黒い姿で火のような目を持つ悪魔との邂逅。
ギター・フレーズのリフレインにかぶさってユニゾンするベースのスライド音のかっこよさ。
時として和太鼓のように轟くドラムの音色が曲の不穏な空気を体現しています。これだけ表現力のあるドラムもまた珍しい。
そして中盤のヘヴィメタ・ギャロップを経て絡み始める左右のギターの見事さ。とくにギター・ソロには、曲のおどろおどろしさにも関わらず、美しい!と歎息するばかりです。
魔法使い(The Wizard)
「ウィザード」という曲は、ロード・オブ・ザ・リングの老魔法使ガンダルフにヒントを得て作ったらしい。
良い魔法使いが歩いていくと邪悪なものは力を失い、悪鬼たちは彼が近づくのを恐れる。
「涙を喜びに変え、行く先で人々に幸せを与え魔法使いは歩いて行く」という歌詞です。
オジーのハーモニカがバグパイプのような鄙びた音色でイントロを務め、ギターのリフにベース、ハーモニカがユニゾンで被さるヘヴィー・ロックの真髄のような曲。
ビル・ワードのドラムは自由奔放にドラムソロをやっているようでいてきちんとリズムを支えている面白いドラミング。
ここでもヴォーカルの合間に入ってくるトニー・アイオミのギターのフレーズにセンスを感じる。歌詞に沿っていて、悪魔が尻尾を巻いて退散する滑稽な様子が想像できます。
Black Sabbath - (1970) The Wizard (Live 2005) (Sous Titres Fr)
エヌ・アイ・ビー(N.I.B)
魔王ルシファーが人間の女性に恋をして真剣な愛を持つというファンタジー。
N.I.Bは何の略かと当時様々な憶測が飛んだようですが、ドラマーのビル・ワードが当時生やしていた顎髭の先が尖っていたことをNib(ペン先)と呼んだだけ、というオチらしい。真偽はともかく。
クリームのSunshine of Your Loveを思わせる重厚なリフが続くノリのいい曲。
耳について離れなくなります。
このバンド、ギターもベースもドラムも本当にかっこいい。
途中リッチー・ブラックモアを思わせるアイオミのギター・ソロ。
オジー・オズボーンについてはここまで、上手いの?という疑問があった。どの曲も呻いているような苦しそうな歌い方で、第1曲めの悪魔に出会って怯えている場面には確かに合っているが、あまり好みのシンガーじゃない、と思っていた。が、映像をみて少し考えが変わった。
この人は確かにカリスマ性があり魅せるフロントマンというヴォーカルの条件を満たしている。
Black Sabbath - "N.I.B." Live Paris 1970
ア・ビット・オブ・フィンガー/眠れる村/警告(A Bit of Finger/Sleeping Village/Warning)
私が持っている米国版はヨーロッパ版と違って、この3曲が組曲のように途切れなく入っています。
陰鬱なギターのアルペジオ。
どこまでが「A bit of Finger」なのか分からないまま「眠れる村」へ。
平和な村の夜明け前を歌っているはずなのに背筋にぞわっと違和感。
「黒い安息日」よりも却ってこちらの方が不気味だったりします。
シンバルとベースの音を境にギターの重録の絡みが始まります。
聞き応え満点のギターの凄さ。
ベースも踊っています。
ギターの重厚なリフにベースが相和して曲は「警告」へ。
このブルース・ナンバーでギターはあたかもセカンド・ヴォーカルであるかのように歌いまくっています。
この曲のオジーのヴォーカルは決して悪くないんだけど、アイオミのギターの凄まじい表現力のおかげで影が薄くなっているような印象。
ブルース・シャッフルに突入。ああ重い。
ベースもドラムもめちゃ好き。
そして華麗なギターが終盤まで主役を張っています。
ギター、ベース、ドラム、ヴォーカルの目くるめく饗宴に、何度聞いても曲が終わった後に「すごい!」とため息が出るのみです。
最後に
オカルトとかゴシック・ホラーとか色物で分類されるには勿体ない、凄いテク、センス、パワー。本当にすばらしい。
もしあなたがギターを始めたばかりの10代の少年(少女)ならこのアルバムのトニー・アイオミはぜひ聴いていただきたいです。世の中に優れたギタリストは多いですが、その連山の一つの峰に位置しているであろうアイオミのギター。
ちなみにアイオミ先生は確かユーチューブでギター講座もやっているはず。
このアルバムの米国版にはなぜか「Evil Woman」が入っていません。それだけが残念です。
アメリカという名前のバンドの1枚目
今晩は、ロンドンVixenです。
今回はアメリカのファースト・アルバム『アメリカ(America)』でいきたいと思います。
アメリカ、と言っても若い方はご存知ないかもしれません。
70年代初頭に主に活動したトリオで、メンバーはデューイ・バネル、ジェフ・ベックリー、ダン・ピーク。
ジャンルはフォーク寄りのフォーク・ロックで、アコギ2台+ベース+ドラムあるいはパーカッションというのが典型的な構成で、ハーモニーの美しさが特徴です。
このファースト・アルバム『アメリカ』は1971年の作。
曲調からしてアメリカ西海岸のグループと思っていたのですが、アルバムの裏表紙がどう見てもロンドンのキュー・ガーデンの温室にしか見えない。随分と似た場所が米国にもあるんだなーと思って今回ウィキペディアを見たら、メンバーはロンドンにあるアメリカン・スクールの同級生と書かかれていて妙に納得しました。
『アメリカ』は12曲による構成でどの曲も美しいのですが、特に好きな曲をピックアップしてみます。
「川のほとりで(Riverside)」
小気味のいい6弦のアコースティック・ギターのストロークに、12弦のアコギがかぶさっていき、アコギによるリードギターのソロ。
ドラムは入れずパーカッションとギター、ベースでリズムを刻みます。
そして見事なハーモニー。
「You stay on your side and I’ll stay on mine
You take what you want and I’ll take the sunshine」
(君は君の思うようにすればいい。俺は俺のやり方でやる)
と清々しいまでのアイデンティティの表現。 曲調はあくまでも爽やかです。
「サンドマン(Sandman)」
外は霧が濃いね。飛行機は全部着陸している。
室内は火が焚かれている?じゃその側に行こう。
不思議だよね。僕は向こうにいて、君はここにいた。
ビールを飲む暇さえなかったよね。
君はサンドマンと呼ばれる男から逃げていたし。
サンドマンとは子供の目に砂をかけて眠らせるという妖魔ですが、そんな仇名が付いている男などロクな人間ではなさそうです。
Am-F-Emというコード展開で前曲と違って暗いけど印象に残る曲。
デューイのヴォーカルの後のハーモニーはやはり綺麗に決まっています。
ベース・ラインとエレキのソロが好きな曲です。
「名前のない馬(Horse with No Name)」
ヒットした曲で日本でもよく知られていると思います。
名前のない馬を駆って砂漠を旅して行く。
はじめに蝿のうなり音。
2日目には皮膚が赤くなり、
3日目には水の枯れた川を通り過ぎる。
9日目には砂漠が海に姿を変えたので馬を解放した。
植物、鉱物、鳥たち。
海は砂漠で地下に生命が満ち溢れている。
表面だけ見ると全く気がつかないが。
歌詞を見ると人生と精神の変化を歌っているように思われます。
主人公が街のしがらみを離れて色々なものに気づいていく様子。
時代背景は体制から解放され「自由」や「アイデンティティ」を求めて行くヒッピー文化の時代です。この曲もそんな精神的な解放を感じさせます。
もちろん当時のことですから、馬=ドラッグによる自己解放のことを表現したのかもしれません。
この砂漠のイメージはサハラやゴビではなく、アメリカ西部の砂漠のイメージで、確かにメンバーの一人はアリゾナやニューメキシコで幼少期を過ごしたらしいのですが、直接のイメージになったのは何とサルバドール・ダリの絵に出てくる砂漠とエッシャーの絵の馬らしい。
ネットが普及すると当時知らなかったことが色々出てきますよね。
12弦ギターとヴォーカルで始まり、すぐベース、パーカッション、ドラムが入り、馬のギャロップを思わせるリズムが曲全体を貫く。パーカッションの心地よいこと。
人によっては曲調もヴォーカルも単調(昔友人からはお経のようだと言われた)と思うらしいけど、砂漠を彩っていく景色が目にイメージとして浮かぶかなり好きな曲です。
「僕には君が必要(I Need You)」
花が水を必要なように。冬が春を必要とするように。
私はあなたを必要とする。
ハーモニーが本当に美しい小品です
どこかビートルズの曲にありそうですが、途中まで「サムシング」に似ているのではないでしょうか。
「ドンキー・ジョー(Donkey Jaw)」
ベトナム戦争時代を反映したプロテスト・ソングです。
まず絡み合うアコギのアルペジオの流麗さに圧倒され、そこにさらにベースとパーカション(この曲の題名になった「ロバのあご骨」で正式名はヴィアブラ・スラップ(Vibra Slap))が加わってインストゥルメンタルとしても聞き応えのある曲です。
が、ヴォーカルが始まるとその歌詞の激しさにゾクリとします。
サタン(悪魔)よ、私たちの国を魅了するな。
子供達の命が失われないと分かってくれないのか。
激しく訴える前半に比して、転調した後には哀願するように「Does it take the children to make you understand」が繰り返されます。
時代が変わった今でも心に刺さる曲です。
終わりに
ジャケットの写真にあるように当時のメンバーが若い。
ギターが好きな3人の男の子が集まって「ここ、このコードでいい?」とか話しながら曲作りしているような雰囲気が伝わってきて初々しさが好ましい。
アメリカはこのあと「マスクラット・ラヴ」や「金色の髪の少女(Sister Golden Hair)」などのヒットがありますが、やはりこの1枚目が一番良いように思います。
何だかんだでメチャ楽しくノリにのった「YES」の結成50周年記念ライヴ
今晩は、ロンドンVixenです。
一昨日になりますが、イエスの50周年記念ライブに行って来ました。
何だかんだでこれまでタイミングが合わず、Yesの公演に行くのは初めてなのですが、会場に着くまで今ひとつ気乗りがしなかったんですよね。
名ベーシストのクリス・スクワイアが逝去し、ジョン・アンダーソンはリック・ウェイクマンやトレヴァー・ラビンと別バンドでやっているし、黄金期のメンバーはスティーヴ・ハウとアラン・ホワイトぐらい、と。
会場は家から車で40分かかるサンノゼで、ちょっと面倒かもという気分を押して出かけました。
着いてまず会場の小ささにびっくり。
収容人数せいぜい3−400人くらいでしょうか?
その辺のブロガーさんの講演だってもっと集まるんじゃないですか。
会場ではこの次にやるアリス・クーパーやピート・セトラの宣伝をやっていましたが、そりゃ蛇使いのおじさんやシカゴのお一人ならまだ分かりますが、超大物バンドのイエスがなぜ?
さてイエス・ソングスのオープニングと同じストラヴィンスキーの「火の鳥」に続いていきなり「危機(Close to the Edge)」。
特徴的なイントロが始まった時はさすがに鳥肌が立ちました。
やはり「危機」は名曲中の名曲。生きて生演奏を見られると思わなかった‥。
スティーヴ・ハウ、風貌はすっかり変わったものののギターの腕は少しも衰えていません。ムード・フォア・ア・デイはできればナイロン弦でお願いしたかったですが。
ジョン・デイヴィソン(アンダーソンと同じくh抜きのJon) はアンダーソンとは声質が違うけど高音の伸びが美しいヴォーカリスト。歌い始めてからの印象が良い意味でスチル写真と全然違う。
ビリー・シャーウッドのベースはスペクター。クリスのリッケンバッカーのゴリゴリ音とは違うが、意外にずっしりした音でイエスの音楽に合っている。
ジェフ・ダウンズはアルバム「ドラマ」から入ったキーボードで個人的に馴染みがなかった人。ウェイクマン時代の音もよく再現しているという印象。
アラン・ホワイト。ドラマーは重労働なのでしょう、時々あるように若いサポート・ドラマーが入っていましたが、まだまだお元気でほとんどの曲を立派にこなしていました。
改めて聞くとイエスの曲は各楽器がごちゃついている。この絶妙に計算されたごちゃつきが何とも好き。ごちゃごちゃした中にスーッと透明なヴォーカルが入って行くのが、沼に咲いたハスの花のように見事に調和しているという印象です。
今回は50周年記念ということで、3枚目から「The Ladder」あたりまで網羅していたようですが、「リレイヤー」で離れてしまった自分は知らない曲もかなりあって、再度イエスを一枚一枚聴いてみようという気になりました。
ただ、ね。
やっぱりマントを翻しながらリッケンバッカーのベースを弾く長身のベーシスト、流れるような金髪を揺すって華麗なソロを弾くキーボードプレイヤー、インド風のシャツを着てかすれたような透明なような不思議な声を出す小柄なヴォーカル、めちゃ技巧のある鋭角的な風貌のギタリストが見たかったんですよ、本当は。
それはそれとして、コンサートはめちゃくちゃノリました。
のれる曲にも関わらず「さあ皆さんも一緒に」みたいなヴォーカルの手拍子を無視してクラシック・コンサートに来ているように静聴しているご老人夫妻が多かったのですが、一方私は後半やアンコールなどは通路で勝手に踊っていました。(他にも何人かいたので幸い悪目立ちはしていません)
イエスの生演奏で踊れるとは、何という不思議、そして至福。
コンサートのもう一つのお楽しみ、お土産ももちろん買いました。
50周年記念本で、表紙に現在のメンバー全員とスペシャルゲストでアンコールで2曲弾いてくれたトニー・ケイの自筆サインが金銀で入っているバージョンです。
カッコいいでしょ!
ロキシー・ミュージックの「カントリー・ライフ」フェリー節が炸裂
今晩は、ロンドンVixenです。
今回はロキシー・ミュージックです。
初めてロキシーを聞いたのは3枚目の「ストランデッド」の「マザー・オブ・パール(Mother of Pearl)」でしたが、ブライアン・フェリーの巧みなヴォーカルに圧倒されました。
ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンもそうですが、独特のイントネーションでモノローグを延々やっていて全然飽きさせないという、まるで西洋版浪曲師のような技巧。
ウィキペディアにある逸話では、キング・クリムゾンでヴォーカルを探していた時に応募してきたのが何とブライアン・フェリーとボズ・バレルだったとか。結果的にはボズが採用されフェリーは落選したものの、彼のセンスを買ったロバート・フリップ達が所属事務所のEGレコードに紹介した、とあります。
ロキシーの1枚目はクリムゾンの詩人ピート・シンフィールドがプロデュース、のちにはジョン・ウェットンがロキシーに参加、イーノとロバート・フリップがコラボ、とロキシーとクリムゾン、なかなか縁がありますね。
『カントリー・ライフ』(1974) は『ストランデッド』に続く4枚目。
アメリカでは袋に入れて売られ、カナダでは背後にの木だけになってしまったというジャケット写真の品のなさはご容赦ください。
ブライアン・フェリー以外のメンバーは、フィル・マンザネラ(g)、アンディ・マッケイ(オーボエ・サックス)、ポール・トンプソン(d)、ジョン・ガスタフソン(b)。前作からイーノの後任を務めているシンセサイザー、キーボードのエディ・ジョブソン。
ザ・スリル・オブ・イット・オール(The Thrill of It All)
一曲目はめちゃくちゃパワフルな曲ですが、曲調がどこかストーンズっぽい。
というか、これをスローテンポで引きずるように演ったらもろ「Dancing with Mr. D」。
ガリガリ引っかかるようなギター、かなり好きです。
これに応えていくストリングスの使い方もいい。ジョブソンはヴァイオリン奏者でもあるので、シンセサイザーで出しているストリングスにヴァイオリンを重ねているのでしょう。
もちろんフェリーもここぞとコブシを効かせています。
Roxy Music - The Thrill Of It All
スリー・アンド・ナイン(Three and Nine)
かなり好きな曲です。
ピポピポ〜とキーボードのイントロがキャラバンみたいで、シンクレアが歌い出しても違和感ありません。軽妙ででオシャレな曲で途中のサックスのソロも光っています。
このアルバムの曲の歌詞は恋愛がらみの抽象的なものが多いのですが、この曲はその中でも数字遊びのようで訳がわかりません。
オール・アイ・ウォント・イズ・ユー(All I want is You)
バーズの「マイ・バック・ページズ」を思わせるイントロで来るかと思ったら、一転して耳に馴染みやすいノリノリのポップス。
フェリー節、全開です。中盤から後半のマンザネラのギター・ソロがすごくいい。
フェリーのボーカルに呼応するように入っていてめちゃくちゃカッコいいです。
TOPPOP: Roxy Music - All I Want Is You
アウト・オブ・ザ・ブルー(Out of the Blue)
ロキシーらしい曲調のこの曲は、ギター、ピアノ、ベースが冴えています。
ギターも歌いまくっているし、ピアノとユニゾンで攻めているベースラインの小気味のいいこと!
イフ・イット・テイクス・オール・ナイト(If It Takes All Night)
アンニュイな気分の彼女を慰めたいのは山々だけど、彼も自分自身のことで手一杯。
彼女が求めている言葉”I love you”を言える心境じゃない。音楽を愛人にしたらマダム・クロードぐらいには癒してくれるし。さあ、もっと酒だ。酒を飲んでうさを忘れるぞ!
となぜか唐突にパリ娼館のマダム・クロードが登場します。
これは自分が落ち込んでいる時には会いたくないタイプの男ですね。
こういうブルースをロキシーが演るとやたらと明るく楽しい。
後ノリのシャッフルが気持ちよく、ホンキー・トンク・ピアノがいい感じです。
ファズがかかったサックスがハーモニカのように聞こえておもしろい。
ビター・スィート(Bitter Sweet)
自分的にはこのアルバムでもっとも好きな曲です。
この上なく美しいベースの高音とピアノのイントロ。
曲全体を通してベースとピアノが実に見事に使われています。
失恋の歌らしく感傷的な甘いメロディーにしっくりはまるフェリーの歌い方。
途中にそれを打ち破るように荒々しい、象の行進のようなマーチが2回入り、二度目はドイツ語の歌詞で歌われる。前後にくる甘いメロディとの対比が絶妙。
終盤近くサックスの音色も本当に綺麗です。
下記の映像は吸血鬼の映画にフェリーの画像が貼られています。
聖なる三枚の絵 (Triptych)
ヨーロッパの宗教画などでよく見る三面鏡のように3枚セットになっている絵画、あれがトリプティックですね。
キリストの磔刑と復活を歌った歌詞、あるいはそれを使った比喩なのかは分かりませんがロキシーにしては異色の作品です。
チェンバロが奏でるメロディにのせたヴォーカルとコーラスは、中世の賛美歌のようでもあり、どこかの国歌のようでもあります。
カサノヴァ(Casanova )
引きずるような重たいファンク・ロック。
色んな方向から次から次へと入って来るファズの効いたギターの音色の百花繚乱。
それに絡んでいくベースのカッコいいこと。
フェリー節も余すところなく発揮されています。
カーサーノヴァ!と耳についてクセになりそう。
クラブというか昔のスピークイージーみたいな場所でこんな曲を聴けたら最高です。
リアリー・グッド・タイム(Really Good Time)
ピアノをバックに誰かに語りかける形で淡々と歌っていますが、平坦な曲が退屈でないのは歌唱力の賜物でしょう。
イントロのサックスの哀愁。
途中のストリングスの合間に小さく入っているキーボードの美しさ。
ベースの動きもセンスの良さを感じさせます。
プレイリー・ローズ(Prairie Rose)
アメリカのカントリーを意識しているような曲。元気になれる曲です。
サックス、ギターのソロともにいいですが、ベースの動きを追ってほしい曲です。
まとめとおまけ
『ストランデッド』とこの『カントリーライフ』、いずれもブライアン・フェリーの個性が際立っています。
イーノがいた頃は、半分イーノ持ってかれていたような感がありましたが、ここに来てブランフェリーのバンドという位置付けが確固たるものになっています。
あららめて聞くとかなりクセの強いヴォーカルで、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
おまけの画像は若き日のブライアン・フェリーと、当時世界的な大旋風を巻き起こした小枝のようなモデル、ツイッギーが高校生に扮したデュエットです。
トラボルタとオリビア・ニュートンジョンの英国版という趣きがあります。
TWIGGY and BRYAN FERRY perform WHAT A WONDERFUL WORLD (1974)