ロンドンVixen 60年代ー70年代のロックを聴く

60年代後半から70年代の黄金期を中心にロック名盤・名曲を聴く(時々乱読)

ビートルズとストーンズの好きな曲3曲選んでみました [ビートルズ編]

突然ですが、一番好きなビートルズの曲は何ですか?

多すぎて選べないという方が多いかもしれません。

話が逸れますが、NHKの連ドラひよっこを最近になってDVDでまとめ見しました。

ご存知の方も多いと思いますが、1960年代が舞台のドラマでビートルズの来日公演がエピソードとして出てきます。


多くの熱狂的ファンが武道館公演のチケットが取れずに失意にくれる中、主人公と同じアパートに下宿するお坊っちゃま学生が、親のツテで切符を受け取ります。

彼いわく「僕はああいう音楽は苦手なんだけど、一曲だけいいなと思う曲があるんだ」

これを見ていた視聴者で、種明かしされる前に「ああ、これはあの曲に違いない」と思った方は多いのではないかと思います。はたしてその曲は「エスタデイ」でした。

結局その切符はチケットが取れずに傷心脱力している若い女性ファンの手に渡ります。


さて今回は3曲、個人的に好きなビートルズの曲を選んで見ます。

While My Guitar Gently Weeps (ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス)

The Beatles(ホワイト・アルバム)収録で、ジョージ・ハリソンによる名曲です。
テーマは恋愛というよりも全人類に対する愛と嘆き。

ポールのピアノ、ドラムのシンバルのイントロから入っていく切ないメロディー、それを表現するジョージの重録によるヴォーカルの美しさ。

が、何と言っても圧巻は客演のエリック・クラプトンのギター。
美しい哭きの入ったギター・ソロにぞくっとさせられます。

Penny Lane(ペニー・レイン)

この曲が好きな理由な単純明快。
曲全体で「英国!!」と主張しているためです。

女王陛下の写真を懐に持っている消防士。

雨なのにMac(レインコート)を着ない変な銀行家。

フィッシュ&フィンガー・パイ(Fish & Chips)とか、ラウンダバウト(Roundabout)とか。
この曲のイメージはイギリスの電話ボックスに使われているような鮮やかな赤です。

この曲のポールのベース好き。

管楽器はD・メイソンのピッコロ・トランペットを始め、フルートもピッコロも実に効果的。

最後のシャラシャラというハンドベルも可愛い。

Here Comes the Sun (ヒア・カムズ・ザ・サン

言わずと知れた『アビー・ロード』の収録曲。これもジョージによる名曲ですね。
いつ聞いても清々しい気持ちになれる曲です。

ジョージはこの曲を親友エリック・クラプトンの邸に滞在中作曲したと言います。

イギリスの長い冬の後の暖かな春の陽射しと、ビートルズ内のトラブルからのひと時の解放がこの曲に込められています。

ジョージのアコギとエレキ、ポールのベース、リンゴのドラムに加えて弦楽器(ヴィオラダブルベース)、フルートなどが綺麗に構成されています。

途中から入ってくるリード・オルガン(ハルモニウム)の音色も心地いい。

この曲、ジョージはムーグ・シンセサイザーを用いているようですが、どこがシンセサイザーなのか今一つぴんときません。

 

ピックアップしたのはベタなほど有名な曲ばかりで音源もネットに多々あると思うので今回動画は貼らないことにします。

上記の3曲のほかでは、レゲエのリズムが楽しい「オブラディ・オブラダ」、縦ノリのリズムにのれる「Maxwell's Silver Hummer」(歌詞がエグすぎる)、「Twist and Shout」あたりが次点です。

不思議なことに男性だと「A Day in the Life」が好きという人が周りに多い気がします。

アビーロードといえば

ロンドンに住んでいた頃、アビーロードは住居から目と鼻の先の距離にありました。

最寄りのセント・ジョンズウッドからチューブ(地下鉄)に乗って通勤していたので、駅の近くではしょっ中、あらゆる国からの観光客に「アビーロード、どこですか」と声をかけられました。

「まっすぐ行って右側が、あのゼブラ・クロッシングですよ」とお教えしましたが、ゼブラという表現もあまりアメリカでは聞きませんね。

本当に本当に懐かしいです。

下の写真はある日、通りかかったら人だかりがしていたので見ると‥‥リンゴ役の背が高すぎるし、なぜ緑色のストール?


 

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