ロンドンVixen 60年代ー70年代のロックをひたすら聴く

60年代後半から70年代の黄金期を中心にロック名盤・名曲を聴く

ポール・ロジャーズとジェフ・ベックのコンサートに行ってきました。

今晩は、ロンドンVixenです。

金曜日に南カリフォルニアのアーヴァイン(Irvine)までポール・ロジャーズジェフ・ベックが出演するコンサートに行ってまいりました。

LA郊外のトーランスからLA在住のロック友達の車に乗せていただき渋滞をくぐること約2時間、アーヴァインの郊外に砂漠を切り開いて作ったような野外演技場(Amphitheatre)にたどり着きました。

 

前座は女性歌手とギターの伴奏者の二人組。この女性シンガー自信がないのか謙虚なのか「皆さん、私の名前は聞いたことないでしょ。これからポールやジェフが出るけどまず私の歌を聞いてね」と二度も繰り返す。

たしかに熱唱なんだけどインパクトがあるかといえばかなり微妙。
今ひとつ華がないデボラ・ボーナムさん。

前座のステージも終盤になってから、またまた

「名前も知らない私の歌を聞いてくれてありがとう。えーと私の甥はドラムやっているんです」 

ここで苗字を思い出して「え、もしかして」と思った人は多いはず。
「彼ジェイソンのお父さんはレッド・ツェッペリンにいた人で‥。」

ご本人はジョン・ボーナムの年の離れた妹さんでした。

 

続いて登場したのはハートアン・ウィルソン
こちらはメチャクチャにパワフルで華がある。

私はハートの全盛期を知りませんが、ギタリストの妹ナンシーと組んだバンドのヴォーカルで「女ロバート・プラント」と呼ばれていたらしい。

確かに当時のライブ画像を見るとすごくかっこいい、というか68歳の今も凄まじいエネルギーと場を圧するオーラ、歌唱力です。

オープニングはザ・フーの「リアル・ミー」、さらにヴァニラ・ファッジ「キープ・ミー・ハンギン・オン」、イーグルスの「ライフ・イン・ザ・ファスト・レーン」のカヴァーの他、自身のヒット曲「バラクーダ」、最新アルバムからの数曲など。

45分という持ち時間があっという間に過ぎるほど楽しませてくれました。

 

ポール・ロジャーズのステージを拝見するのは3度目ですが、期待を裏切られたことがありません。

今回は2017年にイギリスでスタートした「フリー・スピリット」ツアーの一環で、1967年にロジャーズコゾフがフリーを結成した記念という話。

「Little Bit of Love」からアンコールの「オール・ライト・ナウ」の会場大合唱に至るまでお馴染みの「ファイアー・アンド・ウォーター」「スティーラー」「ミスター・ビッグ」「マイ・ブラザー・ジェイク」などフリーの1枚目からラストアルバムまでの代表曲、さらにアメリカでも大ヒットしたバッド・カンパニーの「Can't get enough」、「シューティング・スター」を交えて熱演。

 

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もっとやって欲しかった。

彼もアンと同じ68歳ですが、いつまでも現役でいてほしいし、これからも何度でもステージに接したいミュージシャンです。

さて他界したコゾフアンディはともかく存命のサイモン・カークが参加していないのは何故なんでしょう。体力的にきついから断ったのか、もともと誘われていないのか事情は分かりません。サイモン元気かな、と気になります。


大トリのジェフ・ベックが登場したのは午後10時過ぎ。

私は70年代前半までのブルース系のジェフ・ベックが特に好きでフュージョンになって以来CDを買っていないのですが、最近はオーケストラを入れたり常に新しい音楽を追求しているようですね。

今回はギター、ベース、ドラムのトリオにチェロを加えた編成でした。

ベーシストは元プリンス・グループにいたロンダ・スミス
ジェフ・ベックの「ライヴ・イン・トーキョー」(2014) にも出ているみたいです。

タラ・ウィルケンフェルドも渋いベースですが、ロンダの方は攻撃的と言えるぐらい個性の強いベーシストです。(何となくカーリングのメガネ先輩を連想)

 


RHONDA SMITH EXPLOSIVE BASS SOLO JEFF BECK BAND UTRECHT MAY 25TH 2014

 

もちろん主役のベックは全く衰えることなく歌いかつ語る表現力抜群のギターを堪能させてくれました。

往年の曲ではジェフ・ベック・グループの「Going Down」、BBAの「Superstition」を演りましたが、ヴォーカルのジミー・ホールが妙に癖があるし全然うまくなくて残念。

ど素人の私が言うのは僭越なんですが。(ロンドン公演のSuperstitionがユーチューブにアップされていますので、ご興味のおありの方はそちらへ)

ジェフ・ベックとポール・ロジャーズのコラボが見られると思っていた友人と私はここだけは少々拍子抜けでした。

 

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約4時間半に渡るコンサートはアン、ポール、ジェフの才能に圧倒され、非常に密度の高い時間でした。