ロンドンVixen 60年代ー70年代のロックを聴く

60年代後半から70年代の黄金期を中心にロック名盤・名曲を聴く(時々乱読)

フリーの伝記本『ヘビーロード』をゲット!

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といっても新刊本をいち早く入手したわけではないので騒ぐほどでもないのですが、オーダーしていたフリーの本が届きました。


ペーパー・バックかせいぜい普通のハードカバーの大きさかと思っていたら、大きな箱からドサっと図鑑のような本が現れました。

2000年のイギリスの出版で、写真も文章も満載。メンバーの生い立ちからフリーの結成、バンド活動、その後の各メンバーの動き、コゾフの死まで克明に書かれています。

 

この本、日本では今年の10月6日に『フリー・ザ・コンプリート~ブリティッシュ・ブルース・ロックバンド「フリー」の栄光と奈落(仮)』という題で、改訂翻訳本(前回は自費出版で写真なし)が1500部だけ限定出版されるらしいので、結果としては新刊本をいち早くゲットしたような。

しかし1500部って。1万5000部ではなく、たったの1500部ですか?


日本では1971年に共立講堂とサンケイ・ホールでコンサートをやっていて、初日には5000人のファンを熱狂の渦に巻き込んだと書いてあります。

当時コンサートに行っただけでも万人単位だったはず。中にはデートのお付き合いとかで仕方なく行った人も居るかもしれませんが。下の私世代やもっと新しいファンなんかもいると思うので万はさばけると思うのですが。

もっとも当時のファンはすでに年金生活に入っていて、息子夫婦に遠慮しつつ年金からフリーの伝記本を買‥‥わないですよね、ふつう。

 

1972年にもELPが後楽園と甲子園でコンサートやったときの前座として来ています。フリーが前座とはえらく贅沢かと思いますが、当時のELPは何といっても飛ぶ鳥を落とす勢いだった一方、フリーは最盛期を過ぎていた訳で‥‥。


この時のメンバーはコゾフとアンディの代わりにテツ・山内さんとキーボードのラビットが入っています。『ハートブレイカー』と同じ編成ですね。

 

ロサンゼルスの知人が見せてくれた1972年当時のコンサート・パンフによれば、テツ・山内さんはロンドンでは大親友のサイモン・カークの家に一緒に住んでいて二人で飲みながら家で演奏したり、同じく仲のいいポール・ロジャーズの家に二人で遊びにいって朝まで三人でセッションしていることがしばしばだったとか。

そういう生活がふつうの日々とは何という贅沢。めちゃ楽しそう。テツさん、さすがすごいです。
その後はフェイセスのベーシストも務めておられましたね。

 

それにしてもこの表紙のポール・ロジャーズですが、後光がさして何か怪しい宗教の教祖に見えません?